遺伝子検査普及にネット活用 G-TAC、専門医がカウンセリング
■ゲノム医療
個人の遺伝子情報を活用したパーソナル医療が注目される中、医療情報専門サイトを運営するエムスリー傘下のG-TAC(東京都港区)は、遺伝子を検査してがんなどの疾病罹患(りかん)リスクや薬の効果の有無などを専門医がインターネットなどを通じて説明する「遠隔遺伝カウンセリングサービス」を試行している。
同社は、個人から遺伝子検査の依頼を受けると、提携する約10社の検査会社に仲介。提携する臨床遺伝専門医が、ウェブ会議システムや電話で、検査結果のカウンセリングを行う。検査を受けずにカウンセリングのみも可能だ。同社の植松正太郎社長は「個々人の悩みに合わせ、どのような健康・病気管理が望ましいかを専門医が説明できる」と、医療面でのメリットを強調する。
遺伝子検査をめぐっては、13年時点で国内に約700の企業・医療機関が遺伝子検査サービス事業に参入しているとされ、生活習慣病予防の観点などから消費者の健康維持増進に寄与することが期待されている。
エムスリーは昨年2月から、自社サイトで医療従事者向けに遺伝子検査の関連情報を提供。利用者向けのアンケートでは、2割が具体的な関連検査を購入したいという意向があることが分かった。
ただ、遺伝子検査は自由診療で、利用者の負担がまだ大きい。植松社長は「遺伝子検査が一般に普及すれば、価格を下げることもできる」として、引き続き普及に努めていく考えだ。
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