東急電鉄・野本社長「創造的で働きたくなるような街に」

トップは語る

 □東急電鉄社長・野本弘文さん(68)

 --東京都世田谷区での市街地再開発事業「二子玉川ライズ」が、世界的な環境性能評価LEEDのまちづくり部門で最高位のゴールド認証を世界で初めて取得した

 「人口が減少局面に入っても街が継続的に発展していけるように住宅や商業施設を整備するだけでなく、クリエーティブで働きたくなるような街にする。ライズをデジタルコンテンツの殿堂にしたい」

 --なぜ、デジタルコンテンツなのか

 「米シリコンバレーではベンチャー企業などの研究開発施設が森の中にあり、クリエーティブな人たちは豊かな自然の中で働いている。二子玉川の豊かな自然と二重写しになった。また、二子玉川の近隣にはナムコ、セガなどデジタル系クリエーティブ企業が多い」

 --具体的な取り組みは

 「楽天、パナソニック、三菱電機など企業約70社、IT系の有識者などからなるコンソーシアムを2010年8月に立ち上げた。ライズのオフィスビルのフロアで企業、大学、行政関係者や住民らが自由にアイデアを出し合い、斬新なプロジェクトを生み出すべく交流を深めている」

 --コンテンツの活用法は

 「ライズを情報発信の拠点にする。二子玉川と東京・渋谷の間は光ケーブルでつながっているので、まずはデジタルコンテンツを渋谷のビジョンに配信する。将来的にはスマートフォンにも流していきたい」

 --ライズは第25回「地球環境大賞」(主催・フジサンケイグループ)にも輝き、18日に授賞式が行われる

 「ライズは1982年から開発計画が動き出し、地元の方々と一緒に話し合いながら33年の歳月をかけて昨年5月にグランドオープンした。社長として完成に立ち会えたことは幸運なことだと思っている」

                   ◇

【プロフィル】野本弘文

 のもと・ひろふみ 早大理工卒、1971年東急電鉄入社。2004年にグループのケーブルTV会社イッツ・コミュニケーションズ社長、07年東急電鉄取締役・執行役員開発事業本部長、08年1月常務、6月専務、11年4月から現職。福岡県出身。