県内給油所の休業店舗が徐々に増加 被害の把握が進む

熊本地震

 熊本地震の発生から一夜明けた15日、石油元売り大手各社は熊本県内にある系列給油所の被害状況の把握など対応に追われた。午後に入って休業店舗が徐々に増えるなど、時間の経過とともに被害が拡大している。最大手のJXエネルギーによると、熊本県内に3月末時点で240カ所の系列給油所を構えるが、午後4時半現在で2カ所の給油所が設備破損などで休業を余儀なくされているという。現時点では復旧のメドは立っていない。

 出光興産は、系列給油所48カ所中4カ所で設備点検など被害状況の確認のため営業をとりやめていたが、3時現在で1カ所が復旧した。コスモ石油マーケティングは、震度5以上の地域にある51カ所の系列給油所を中心に被害状況を確認したところ2時現在、POS(販売時点情報管理)端末の故障などで2カ所が営業停止しているという。

 一方、昭和シェル石油では県内37カ所の系列給油所が通常通り営業を行っているとしている。東燃ゼネラル石油も県内35カ所の系列給油所について大きな被害を受けたとの報告は入っていないという。ただ午後2時半現在、何らかの理由で少なくとも1カ所が営業を停止しているとみられ、引き続き詳細確認を続けている。また、大手5社とも九州内の配送拠点となる全油槽所の安全を確認した。