SMBC日興証券、個人向け営業人員1.5倍へ
清水喜彦社長
1日に就任したSMBC日興証券の清水喜彦社長は17日までにフジサンケイビジネスアイのインタビューに応じ、国内の個人向け営業部門の人員数を、現状の約2000人から、3年後の2019年3月末までに、約1.5倍の約3000人に増やす方針を明らかにした。同社の収益構造は個人向けが約7割を占めている。清水社長は「営業部隊をもう一度強くしたい」と拡充の狙いを説明した。
手始めとして今春の人事異動では、本社で上場企業の営業担当や市場部門の担当などを経験した約200人を支店に配置。一方、法人向け営業部門については「人員数を増やしていきたいが、質を高めていくことが中心になる」とした。
また、「3メガバンクと旧4大証券が(同じ金融グループ内に)両方あるのは三井住友フィナンシャルグループ(FG)のみで、この利点を生かさないわけにはいかない」と語り、銀行と証券の連携に一段と力を入れる考えも強調した。
清水社長は、同社の親会社にあたる三井住友銀行の出身。「(三井住友銀と並んで)三井住友FGの『ツインターボエンジン』として最強の総合証券会社を目指す、というのが座標軸となる」と抱負を述べた。
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