リリース配信・オフィス賃貸、アジア進出企業支援

 

 □ソーシャルワイヤー・矢田峰之社長

 アジアへの進出企業を対象に事業支援を行うソーシャルワイヤーは、M&A(企業の合併・買収)戦略を強化する。矢田峰之社長は「成長するアジア市場で、持続的に事業規模を拡大させていく」と意気込んでいる。

 --2つの事業が柱になっている

 「プレスリリースの配信代行とレンタルオフィスの2つの事業が柱となっている。企業の製品やサービスなどに関する発表文の校正のほか、新聞・雑誌、テレビ、ネットメディアなどへ効果的に配信する。掲載後は各媒体を幅広く調査し、素早く、企業に報告している」

 「レンタルオフィスは、日本を含むタイ、シンガポール、インドネシア、フィリピン、ベトナム、インドの7カ国11拠点で約2400席を運営している。国内では都内の新宿、六本木、青山、海外ではビジネス都市でアクセスがよく、知名度が高いインテリジェントビル内に1拠点660平方メートル以上のスペースを確保した。入居企業には起業支援や海外進出支援などのコンサルティングも行い、主にスタートアップ企業を中心に利用されている」

 --なぜアジアに注目したのか

 「アジアは各国地域で言語は別々で、文化も違う。ビジネスをするには多様性に対応しなければならず、手間がかかるので大手は手掛けにくい。このため当社のようなベンチャー企業にこそ進出の余地がある」

 --具体的にはどのようにビジネスを展開していくのか

 「日本企業が現地に進出したとき、当社のビジネス支援サービスが必ず何らかの形で利用されているようにしたい。今はレンタルオフィスだけだが、ほかにも調査、翻訳などを手掛けていく」

 --アジアで有望なビジネス分野は

 「個人間でモノを取引するシェアリングエコノミーは期待できる。日本人の場合、会社勤めをしている人が副収入を得て生活費を賄うという考えは一般的でない。しかしアジアでは会社勤めをしながら副収入を得ようとする考えが強い。自宅に観光客を泊める民泊が注目されているが、日本人の場合、見ず知らずの人を泊めたいという人は少なく、自家用車を貸すことにも抵抗があるだろう。しかしアジアでは余っている部屋に人を泊めることに抵抗は少ない。価値観や文化の違いだろうが有望視している」

 --今後の事業展開について

 「売上高を毎年15~20%成長させていく。当社は創業当初からM&Aを手掛け、小さく買って大きく育てる方針で成長してきた。これからもそうして発展していく。5年後にはどんな分野が事業の柱になっているか分からないが、海外事業の比率は高くなっているだろう」(佐竹一秀)

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【会社概要】ソーシャルワイヤー

 ▽本社=東京都新宿区新宿2-3-10 新宿御苑ビル5階

 ▽設立=2006年9月

 ▽資本金=2億8700万円

 ▽従業員=186人(16年3月末時点)

 ▽売上高=19億1300万円(16年3月期見込み)

 ▽事業内容=プレスリリース配信代行、レンタルオフィス運営など

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【プロフィル】矢田峰之

 やた・みねゆき 関西大工卒。1997年ソフトバンク入社。イーバンク銀行(現・楽天銀行)、ワイズノット取締役などを経て、2006年9月未来予想(現・ソーシャルワイヤー)を設立し、現職。41歳。静岡県出身。