浄化処理後の汚染水、海洋放出が「低コストで最短」 検討部会が試算
東京電力福島第1原発の汚染水問題で、経済産業省の検討部会は19日、汚染水の浄化処理後に残る放射性物質のトリチウム(三重水素)を含む水について、海洋への放出が最も費用がかからず、最短で処理できるとした試算結果をまとめた。
原子力規制委員会も海洋放出の容認を示唆しており、タンクにたまり続ける汚染水解消に向けて一歩踏み出した形だ。
経産省の部会は、浄化処理水をコンクリートで固めて地下に埋設する方法や、蒸発させて大気中に放出するなど5つの処理方法を検討してきた。
浄化しきれないトリチウムを含んだ水の総量を80万トン、1日の処理量を400トンなどと仮定して必要な費用や期間を試算。
地下埋設などでは数百億~数千億円の費用がかかるのに対し、トリチウム水を希釈して海洋放出した場合が17~34億円となり、最も低い費用と見積もった。処理完了までの期間も4~8年で最短だった。
福島第1原発では、建屋に地下水が流入して1日数百トンの汚染水が発生。浄化装置でも除去できないトリチウムを含む水をためるタンクが敷地内に約1千基あり、その処理が課題となっていた。
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