三菱重工、客船建造遅れで特損508億円 3月期決算の最終益予想引き下げ

 

 三菱重工業は25日、大型客船の建造遅れに伴う特別損失508億円を新たに計上し、2016年3月期の連結業績予想を下方修正すると発表した。最終利益の見通しは従来の900億円を660億円に引き下げた。

 三菱重工は11年に海外企業から大型客船2隻を受注し、長崎造船所で建造に着手。1隻目は15年3月に引き渡す予定だったが、作業遅れや火災の発生などで延期を繰り返し、ことし3月に引き渡した。2隻目も建造工程を見直すことで損失が膨らむ。

 大型客船を巡る損失はこれまでの累計で2375億円に上る。