三菱重、客船特損508億円 3月期下方修正 「これ以上出ない」
記者会見する三菱重工業の宮永俊一社長=25日午後、東京都港区
三菱重工業は25日、米カーニバル傘下のアイーダ・クルーズから受注した大型客船2隻の建造遅れで特別損失508億円を追加計上し、2016年3月期連結業績予想を下方修正すると発表した。最終利益の見通しを従来の900億円から660億円、売上高も1.3%減の4兆460億円に引き下げた。大型客船の建造遅れに伴う損失は6回目となり、累計で約2375億円に上る。
三菱重工は11年に大型客船2隻を受注し、顧客からの度重なる設計変更で建造が遅れ、多額の損失を計上している。1番船は今年3月14日に1年遅れで引き渡した。2番船の納期について、宮永俊一社長は同日に開いた会見で「顧客と協議中だが、年内の引き渡しは難しい」との見方を示した。
さらなる特損計上の可能性については「1番船と同じ方法で進めれば、これ以上出ない」と語った。客船事業の継続については「社内の評価委員会で検討し、夏から秋にかけて決めたい」と語った。
また、同社は仏原子力大手アレバや中核子会社アレバNPへの出資に向けて協議中で、今春にも結論を出したいとしていたが、「交渉が遅れている。基本的に当社は受け身で、仏側は年内にはめどをつけたいのでは」との見解を示した。
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