野村HD、海外6期連続赤字 「市場環境が大荒れ」立て直し急務

 

 野村ホールディングス(HD)は27日、2016年3月期連結決算を発表した。金融市場の急激な環境悪化を受け、海外事業の税引き前損益は各地域の単純合算で796億円の赤字(前期は164億円の赤字)で、6期連続の赤字となった。野村は08年に経営破綻した米リーマン・ブラザーズの欧州・アジア部門を買収し、海外での拡大戦略に本格的に乗り出したが、赤字基調からなかなか抜け出せず、立て直しが急務になっている。

 野村の16年3月期連結決算は、売上高にあたる収益合計が前期比13.0%減の1兆3956億円、最終利益が41.5%減の1315億円と減収減益。年明け以降の市場混乱が直撃した16年1~3月期に限ると、最終損益は192億円の赤字だった。四半期ベースで赤字となったのは11年7~9月期以来4年半ぶりだ。

 野村は今月12日、欧米地域の法人向け事業で一部業務の撤退や縮小を進める方針を発表。これに伴う人員削減で、16年1~3月期に退職関連費用として160億円弱を計上した。具体的な人数について、北村巧財務統括責任者(CFO)は27日に開いた決算発表記者会見で「非開示」として言及を避けたが、欧州が中心になるという。

 海外事業の不振の理由について、北村CFOは「市場環境が、当社が想定していたよりも大荒れだった。いち早く海外事業の黒字化をお見せするのがわれわれの責務だ」と強調した。

 野村は海外事業で16年3月期に税引き前損益を500億円の黒字にする目標を掲げていたが、先送りとなった。ただ、昨年夏以降、中国など新興国の景気減速リスクや原油価格の下落を背景に、金融市場は動揺しやすくなっている。野村にとって海外事業の収益下押し圧力は依然強く、いばらの道が続きそうだ。