入浴時もスマホ手放せない人へ ウエアラブル端末「風呂イト」

 
温泉など更衣室のロッカー鍵型のウエアラブル端末「風呂イト」

 「温泉(というより共同浴場)に入る時は手ぶらで裸」。至極当然なことだ。いくら“いつも肌身離さず持ち歩いている”機器だといえども、温泉にスマートフォンやスマートグラス、スマートウオッチを持ち込むのはありえない行為である。

 しかし日帰りの共同浴場で常に身に着けているものはある。それはロッカーの鍵だ。ゴムバンド型のキーホルダーにロッカーの鍵が付いているだけだが、これだけは着けたまま温泉に入ることが許されている。そこに着目したのが、フューチャーアーキテクトが開発した「風呂イト」だ。

 3月に開かれた「サバフェス2016」というハッカソンイベントで、同社はリストバンドキーホルダー型のウエアラブル端末「風呂イト」を発表した。温泉ロッカーの鍵のキーホルダー部分に、CR2032ボタン電池、Bluetoothモジュール「Koshian」、そしてユーザーの脈を測定する脈拍センサー、水温を測定する温度センサーを内蔵し、ユーザーの入浴時間や湯の温度を監視。ブルートゥースで温泉施設内のサーバーに送信することで、滞在時間や消費カロリーなどを集計する。ユーザーは手持ちのスマートフォンでこれらの情報を確認できる。

 さらに、施設内に小型コンピューター「Raspberry Pi」を設置し、ブルートゥース電波の強度からユーザーの位置を特定する仕組みも作り上げ、浸かった湯船を検出し、温泉による効能を後から参照したり、スマートフォンで気分に合わせて湯船を推奨したりできる。

 フューチャーアーキテクトは銀行系や流通業向けのコンサルティング(基幹構築・システム開発)を行う会社だが、この「風呂イト」を使ったソリューション事業を本格検討しているという。