上海の三菱電機製エレベーター、世界最速にアップ 分速1230メートル

 

 三菱電機は10日、中国で最高層の地上128階建てビル(高さ632メートル)として建設中の「上海中心大厦(上海タワー)」に納入しているエレベーターの速度を7月から上げると発表した。ピーク時に分速1080メートルで上昇する計3台のうち1台の速度を分速1230メートルにまで高め、世界最高速度を実現する。

 モーターの出力を最大限に引き出す制御盤や、調速機、ブレーキ装置などの安全装置を改良。地下2階の乗り場から119階の展望台まで高さ565.4メートルを、従来よりも2秒短い約53秒で到達できるようになるという。

 電機各社は、エレベーターの高速化のための開発競争を繰り広げており、日立製作所も分速1200メートルのエレベーターを開発。中国・広州市に建設中の超高層ビル「広州周大福金融中心」(高さ530メートル)に納入する計画だ。