ソフトバンク営業益8.8%増 16年3月期 スプリントの業績改善寄与
会見するソフトバンクグループの孫正義社長。右はニケシュ・アローラ副社長=10日、東京都中央区の東京証券取引所
ソフトバンクグループが10日発表した2016年3月期連結決算(国際会計基準)は、売上高が前期比7.6%増の9兆1535億円、営業利益が8.8%増の9994億円、最終利益が29.1%減の4741億円だった。
前期に中国アリババグループが上場したことで保有する同社株に一時的な利益が生じた反動があり、この影響を除けば最終益は20%超の増益になる計算だ。
買収した米携帯電話大手スプリントが9年ぶりの営業黒字になるなど海外事業が改善した。
スプリントは米国会計基準でみた営業損益が2066億円の赤字だった前期から338億円の黒字に転換。販管費を約1400億円削減しており、孫正義社長は「今までは(スプリントの業績不振が)最大の問題点だったが、ネットワークが改善し、売り上げも安定化した」と強調した。
国内通信事業の営業利益も、7.5%増の6883億円と堅調。光回線接続サービス「ソフトバンク光」の累計契約数が170万を突破した。スマートフォン販売で実質ゼロ円が禁止された影響について、事業子会社ソフトバンクの宮内謙社長は、「それほど大きな影響なく数字を伸ばしていけると思う」とした。
17年3月期の業績予想は「現時点では未確定な要素が多い」として開示していない。ただ、孫社長は今期もスプリントの営業利益を2000億円程度改善したい考えで、「国内は安定的に推移し、スプリントの業績改善がプラスに効いてくる」と先行きに自信を示した。
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