世界最大起業フェスに歓声 「ピッチコンテスト」台湾勢がV

 
グロービスの堀義人代表

 世界各国から起業家や投資家が集まる大規模なスタートアップ(独自技術や構想を実現する目的を持つ起業したてのベンチャー企業や事業集団)のイベント「SLUSH ASIA2016(スラッシュ・アジア)」が13、14日に千葉・幕張で開かれた。映像や音響で派手に演出された会場を訪れた約4000人が、ステージ上の起業家に歓声を送り、各スタートアップのブースで新製品や新サービスに見入った。

 日本での開催は昨年に続き2回目。賞金獲得を目指しビジネスプランを競う「ピッチコンテスト」では、台湾の「SkyREC(スカイレック)」が、リアル店舗での来店者動向解析技術で優勝した。

 起業家として成果を挙げている経営者らによる「キーノートステージ」にはソフトバンクのニケシュ・アローラ副社長ら著名人が登壇。日本からもグロービスの堀義人代表、ウォンテッドリーの仲暁子代表らが登壇し喝采を浴びた。堀代表はスラッシュの日本開催について「海外からの来場者が多く、(会場での)公用語が英語である点で意義が大きい」と話した。

 本紙の連載コラム「日本発!起業家の挑戦」で数々の起業家へのインタビューを通じ、日本のスタートアップ事情を世界に発信しているティム・ロメロ氏も登壇した。