物言う株主アイカーン氏のファンド、投機的水準に S&Pが投資会社格下げ

 

 米スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は17日、「物言う株主」として知られる著名投資家カール・アイカーン氏が率いる投資会社の格付けを「トリプルBマイナス」から投機的水準の「ダブルBプラス」に1段階引き下げたと発表した。

 原油安で投資先のエネルギー企業の株価が下落したことなどが響いた。運用資産の価値が低下し、財務健全性を示す指標が悪化した。見通しは「安定的」とした。

 アイカーン氏は昨年、タイヤ大手ブリヂストンと米自動車用品販売ペップボーイズの買収合戦を繰り広げた。(共同)