
日産自動車による「排ガス不正」を指摘する韓国環境省の担当者=16日(AP)【拡大】
日産自動車のディーゼル車「キャシュカイ」が韓国環境省から排ガス規制の不正を指摘された問題で、日産と韓国当局の主張の食い違いが鮮明になっている。日産は17日までに韓国当局の主張が「誤りだ」とする声明を発表。週内には同社幹部や技術者らを韓国に派遣して主張の正当性を伝える。日本政府は事態の推移を見守る構えだが、日産に一方的に不利な状況となれば支援する可能性もある。
「日産は韓国環境省が発表した内容に失望しており、不正が行われたとされる内容を否定する」。日産が発表した声明では広報担当責任者であるジョナサン・アダシェク氏の発言として不正はないと断言した。
その理由として、韓国で発売する同車は、韓国の規制でも認める、欧州で最も厳しい排ガス規制「ユーロ6」の適合を取得しており、「他国の規制当局が独自に行った厳格な試験を経て得られた判断と一貫性を欠く」とした。