りそなHD、12年ぶりに米国事業を再開 中堅銀と提携で合意

 
インタビューの質問に答えるりそなホールディングスの東和浩社長=19日、東京都江東区

 りそなホールディングス(HD)の東和浩社長は19日、フジサンケイビジネスアイのインタビューに応じ、米中堅銀行、バンク・オブ・ザ・ウエストとの業務提携で合意したことを明らかにした。月内に調印する。りそなは2004年3月にニューヨーク駐在員事務所を閉鎖し、米国市場から撤退していたが、バンク・オブ・ザ・ウエストとの提携を機に、約12年ぶりに米国事業を再開する。

 りそなHDの取引先のうち、約2800社の日本企業が米国に進出。東社長は「現地でのビジネスマッチングを通して中小企業を支援したい」と語った。

 バンク・オブ・ザ・ウエストの特徴は旧三和銀行や旧東海銀行の子会社を買収した経緯があり、日系企業との取引が多いことだ。ロサンゼルスなど5店舗には、計約50人の日本人スタッフが在籍し、日本語で運用や決済などのサービスを提供する。

 一方、個人向けでは「ITを活用することで、業務の効率化を図る一方、社員のコンサルティング能力を高める」(東社長)方針だ。

 具体的には、印鑑なしで口座を開設できるサービスを広げる。指の静脈を使った生体認証サービスに対応した店舗を現在の3店舗から19年3月までに、傘下のりそな銀行と埼玉りそな銀行の全店舗に広げる。既存客も要望に応じて生体認証への切り替えを進める。

 また、ファイナンシャル・プランナー1級の資格を持つりそなグループの社員を昨年6月時点の1000人から20年3月までに1600人に増やす。資産運用などのニーズに対応し、手数料収益を増やす狙いだ。