サントリー、ウェンディーズにファーストキッチン株を売却
ウェンディーズとファーストキッチンは両社の商品を販売する「コラボ店」を展開している
サントリーホールディングスが、完全子会社でハンバーガー店を運営するファーストキッチン(東京都新宿区)の全株式を、同業のウェンディーズ・ジャパン(同港区)に売却することで合意したことが23日、分かった。売却額は数十億円規模とみられる。サントリーは主力の酒類や飲料を中心に、事業の選択と集中を進める。ウェンディーズはファーストキッチンの店舗網を活用し事業基盤を強化する狙いだ。
株式の売却手続きは年内にも完了する見通し。ウェンディーズによる買収後も、当面はファーストキッチンのブランドは残るとみられる。
ファーストキッチンはサントリーが1977年に創業し、2015年の売上高は約87億円。店舗数は135で、日本マクドナルドホールディングスやモスフードサービスなどに次いで5位にとどまっていた。
サントリーはファストフード店の競争が激化する中、主力の酒類とハンバーガー事業の相乗効果が薄いとみて、ファーストキッチン株の売却を決めた。ウェンディーズとは、都内の2店舗で両社の商品を扱う「コラボ店」を展開するなど親密な関係にあった。
サントリーは、米酒造大手ビームを14年に約1兆7000億円で買収したほか、今春にはサンドイッチチェーンの日本サブウェイ(同港区)株式の65%をオランダの本社に売却するなど、主力の酒類事業に経営資源を集中させる方針だ。
一方、米ウェンディーズは、ライバルのマクドナルドに押され09年に日本市場から一度撤退し、11年に再参入した。直営店は都内の1店舗のみで国内では苦戦が続くが、ファーストキッチンの買収で店舗数を一気に拡大できる。
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