KDDIも発表 携帯新プラン、大手3社横並び 継続的見直し必要に

 

 KDDI(au)は31日、最大で毎月900円分のポイント還元など携帯電話の長期利用者向け割引を発表した。総務省からの要請を受け、携帯大手3社はデータ通信利用の少ないライトユーザーや長期利用者向けに携帯料金の見直しを進めてきたが、KDDIの発表で各社の新プランが出そろった。ただ、ライトユーザー向けプランがほぼ横並びの内容になるなど課題も多く、今後も継続的な料金見直しが必要となりそうだ。

 KDDIの長期利用者割引は、毎月のデータ通信使用量が多く、継続利用期間が長くなるほど、KDDIの提供するサービスなどで使える電子マネー「ウォレットポイント」がより多く還元される。4年以上の継続契約と毎月1ギガバイト以上のデータ利用の契約者が割引対象で、最低40ポイントの還元を受けられる。8月から提供を開始する。

 ソフトバンクの長期利用者割引は、2年契約更新後に毎月500円分のポイント還元か、毎月200円の通信料割引を選択できる。今秋から提供を開始する。

 NTTドコモは4年以上の継続契約と毎月5ギガバイトを家族か個人で利用する契約者から月額100円の割引を受けられる。6月からサービスを開始する。

 長期利用者割引は3、4月に3社が導入したライトユーザー向けプランとともに、昨年12月の総務省の要請を受けて策定された。KDDIの田中孝司社長は「総務省にはそれなりの回答ができた」と笑顔を見せた。

 2年契約を前提に毎月割引を受けられる一方で、多額の解約金が必要となる「2年縛り」についても、総務省の見直し要請を受けて、各社は6月から2年縛りの発生しない料金プランを開始する。

 長期利用者、ライトユーザー向けプランと2年縛りの見直しは、利用者から強い不満が出ている携帯販売の是正に重要な施策で、高市早苗総務相は各社の取り組みに一定の評価を示している。

 しかし、長期利用者向け割引にはすでに不満の声があるほか、新料金プランも「複雑でわかりにくい」との声が多い。携帯販売の現場では、総務省が規制する多額の現金還元も復活しており、携帯市場の改革は道半ばといえそうだ。(大坪玲央)

 ■携帯3社の新料金プラン

 データ通信が少ない利用者向け/長期利用者向け割引(最大、月額)/「2年縛り」の違約金(9500円)不要プラン

 NTTドコモ 家族で月5ギガバイトを分け合い、3人家族だと1人4500円/家族で2500円を通信料から割引き/長期利用者向け割引の適用外に

 KDDI(au) 月1ギガバイトで4900円/1人当たり900円分のポイント還元/月額基本料300円上乗せ

 ソフトバンク 月1ギガバイトで4900円/1人当たり500円分のポイント還元/月額基本料300円上乗せ

 ※データ通信が少ない利用者向けは、5分以内の国内通話かけ放題1700円を含む。長期利用者向け割引は、ドコモが15年以上の継続利用で30ギガバイトを分け合う場合、KDDIは16年以上の継続利用で13ギガバイトを使う場合、ソフトバンクは2年契約更新後の継続利用者対象