JCMS、中国で物流コンサル参入検討 アイスや生鮮食品の需要増対応

 
金属加工メーカーの工場で生産管理の指導を行うJCMSのコンサルタント(左)=中国・浙江省

 中国に特化したコンサルティングを手掛けるJCMS(東京都千代田区)は、中国で物流分野に参入する検討に乗り出した。現地でアイスクリームなどの冷菓、野菜や鮮魚といった生鮮食品の消費が増加しているのに対応。輸出入を担う港湾管理会社を主なターゲットとして事業を展開する考えだ。

 中国では都市化の進展や個人所得の上昇などを背景に、アイスクリーム市場が年率2桁近い成長を続けるなど、若年層を中心に冷たい食品が好まれるようになっている。このため「低温物流へのニーズが高まり、事業展開が可能な市場になったのではないか」(清水隆取締役)という理由から、中国沿岸部の港湾を管理する会社から事業化調査(FS)を依頼された。

 同社が管理する港湾は、上海や天津、青島などといったトップクラスに次ぐ2番手グループに位置付けられている。低温物流に対応した倉庫や加工場、保冷車などを整備することで他の港湾との差別化を推進。設備投資によって顧客を呼び込んで取扱量を増やし、トップグループの港湾を管理する会社を追い上げるのが目的だ。

 低温物流に対するニーズは着実に増えるとみられているが、政府からの許認可など中国特有のリスクもあることから、慎重に準備を進めながら実現にこぎつけたい考えだ。

 中国では低温の食材や食品を保冷車で運ぶ際、運転手が荷台の扉を開けたまま休憩するなど、意識がまだまだ低い。しかし、清水取締役は「いずれは日本と同様に低温物流市場が普及するだろう」とみている。

 同社は生産管理で一線を担ってきたシニア人材200人以上をコンサルタントとして登録。スペシャリストが現地に赴いて生産・技術担当者として活動している。主に自動車、二輪車などの生産現場の出身者が、自動車のほか重機メーカー、飲料メーカーなどに対して指導。コンサルタントには自動車メーカーに勤務していた70代の男性もいて、月に2週間は現地に出向き、残り2週間は日本でリサーチをして、両国の企業と経済の継続的な発展に貢献している。