日本国債“格下げの連鎖”再燃か 企業、海外資金調達コスト上昇を懸念
消費税率10%への引き上げが先送りされ、日本国債の格付け動向に注目が集まっている。前回の増税延期後には、欧米の大手格付け会社が日本国債を格下げしたのに続き、金融機関や事業会社も相次いで格下げした。米国の利上げでドル資金の調達コストが上がっているところに、再び“格下げの連鎖”が起きると、日本企業は資金調達でさらに苦労することになりそうだ。
(1)日本国債の格付けの2段階引き下げ(2)1段階引き下げ(3)据え置き-。格付け会社の判断について、BNPパリバ証券の中空麻奈チーフクレジットアナリストは3つのシナリオを想定する。メーンシナリオは(2)と(3)としながらも、中空氏は「シナリオ(1)の場合、邦銀や事業会社の社債の格下げにつながり、日本の国際競争力に影響する」と警告する。
「米国が利上げした一方、日本や欧州はマイナス金利政策を展開する中、ドル資金の調達コストは高値圏にある。日本企業の社債の信用力が低下すれば、ドルの調達は一層厳しくなるのではないか」。メガバンク幹部はこう打ち明けた。
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