iPhone劣勢、今年の減少率予想が2%に拡大 アンドロイドはシェア85%が射程に

 
「iPhone6」

 米調査会社IDCは1日の発表で、2016年のスマートフォンの世界出荷台数予測を下方修正したが、iPhoneなどiOS搭載機に急ブレーキがかかることが大きな原因となった。実際にはアンドロイド搭載機の伸び率も下方修正されたが、iOS機がマイナスに転じるのは初めてであり、スマホ市場の停滞を象徴している。

 今年3月に発表した従来予想は、全世界の出荷台数が前年比5.7%増の15億1900万台との予想だった。今回発表した6月現在の予想では、3.1%増の14億8250万台へと上げ幅が縮小した。

 この内訳を搭載OS別で見ると、次の通りとなった。

 ▽アンドロイド搭載機

  3月調査 7.6%増の12億5460万台 シェア82.6%

  6月調査 6.2%増の12億4050万台 シェア83.7%

 ▽iOS搭載機(iPhoneなど)

  3月調査 0.1%減の2億3120万台 シェア15.2%

  6月調査 2.0%減の2億2680万台 シェア15.3%

 ▽ウィンドウズフォン

  3月調査 18.5%減の2380万台  シェア1.6%

  6月調査 61.6%減の1120万台  シェア0.8%

 今年の出荷台数予想は、3月調査に比べて、6月調査ではアンドロイド搭載機は1410万台が、iOS搭載機が440万台がともに下方修正された。しかしiOS搭載機については、調査会社のIDCでは「過去数年間の成長から重要な変化となる」と指摘している。3月調査では横ばいか微減という結果だったが、今回は2%減というまとまったマイナス幅になることで、減速感が強く印象づけられたからだ。

 ただ同時にIDCでは今後のiOSは中国、インドなどの大きな市場での拡大が期待できることから、来年以降は巻き返すと見ている。2020年までの年率成長率は3.5%と予想した。

 もっともこれはアンドロイド搭載機にも同じことが言え、iOS機を上回る年率5.3%の成長が続くと予想する。この結果、2020年の出荷台数は、アンドロイド機か15億6530万台(シェア85.1%)、iOS機が2億6710万台(14.5%)と差は縮まらない。

 もうひとつ、IDC社の予想では、今年までは2強以外もそれなりに踏みとどまっているが、2020年時点では、スマホ市場が2強に収れんされるという予想になっている点にも注目したい。