スズキを燃費不正で立ち入り検査 国交省、関係者から聴取

 
燃費データを不正に計測していた問題で、スズキ本社に立ち入り検査に入る国交省の担当者=3日午前、浜松市南区

 スズキが自動車の燃費データを不正に計測していた問題で、国土交通省は3日、道路運送車両法に基づき、スズキ本社(浜松市)を立ち入り検査した。同社は5月31日に社内調査結果を国交省に報告しており、検査では関係者から話を聴くなどして報告内容の裏付けを進める。

 スズキは自動車の燃費計算に必要な走行抵抗値と呼ばれるデータについて、法令で定められた屋外での走行試験による測定データでなく、室内の各種設備を使って計測した数値を積み上げたものを国に提出していた。対象は計26車種、約214万台に上る。

 同社の調査報告書によると、2010年に国内向けスイフトの型式指定の認証を申請する際、欧州向けの申請方法が国内でも使用できると誤解したことが不正の発端といい、「根底にあるのは法令違反の重大性に対する関係者の認識不足」としている。

 ただ正しい方法で測定し直したところ、全車種で燃費の値は変わらなかったとし、同社は「燃費を不正に操作する意図はなかった」と主張している。

 一連の燃費不正問題で国交省はこれまで、燃費データを改竄(かいざん)した三菱自動車の本社と技術センターを立ち入り検査している。