三菱自とスズキの審査厳格化 燃費不正で国交省 3年間試験立ち会い

 

 国土交通省は10日、自動車の燃費試験に不正があった三菱自動車とスズキについて、今後3年間、新車を出す際の審査を厳格化し、走行試験に立ち会って全てのデータを確認すると発表した。全メーカーを対象に走行試験を抜き打ちチェックし、不正が見つかれば販売を認めないほか、販売後も監査を強化することなどを柱とする再発防止策も公表した。

 再発防止策は、国交省が設置したタスクフォース(作業部会)が中間取りまとめとして示した。同省は、通達改訂など必要な手続きに速やかに着手し、今後は罰則の導入など道路運送車両法の改正を検討する。

 石井啓一国交相は同日午前の記者会見で「可能なものから速やかに実施する」と述べた。メーカーの不正が相次ぎ発覚したことを受け、車を市場に出さない厳しい措置を打ち出した。

 再発防止策では、メーカーが車を販売する際に必要な国の認証「型式指定」の申請段階で抜き打ち検査し、不正が発覚した場合は(1)事案の公表(2)申請却下(3)不正の全容解明と再発防止策が整うまで、全ての型式審査を停止-などの処分をする。

 さらにその後の審査を厳格化する。新車販売に時間がかかり、競争力が低下するため、メーカーには大きな影響がある。

 また販売後も生産ラインから車を無作為で抜き出し、路上試験で燃費や排ガス性能が基準を満たしているか調べる。

 国交省は、担当職員を増員する方針。三菱自とスズキの不正に対する処分は同省が別途検討中。

 三菱自は、規定と異なる方法で走行試験を実施し、軽自動車4車種で国に提出する「走行抵抗値」のデータを改竄(かいざん)。スズキも不正な走行試験をしていた。