銀座ソニービルを来春解体 東京五輪までイベント広場として開放、終了後に新ビル着工へ

 
銀座ソニーパークのイメージ

 ソニーは13日、東京・銀座の数寄屋橋交差点にある「ソニービル銀座」を来年(2017年)春から解体して更地とし、18年夏から20年夏の東京五輪まで、都心の憩いの場となるイベント広場「銀座ソニーパーク」として暫定的に開放すると発表した。

 訪日観光客の増加も見込み、コンサート会場など幅広い用途に活用し、銀座の活性化につなげる。東京五輪が終わった後の20年秋に「新しいソニービル」を着工し、22年秋に完成・営業再開させる予定だ。高さや階数などは未定。

 ソニービルは創業者の一人である盛田昭夫氏が「東京・銀座の玄関」として、いまからちょうど50年前の1966年に開業。地下5階・地上8階で、1~6階にはショールームや直営店のソニーストア銀座があり、年間400万人が来館している。

 来年3月末に現ソニービルの営業はいったん終了。これに先立ち、ショールームとソニーストア銀座は今年8月28日に、ソニーイメージングギャラリー銀座は9月8日にそれぞれ営業を終え、銀座4丁目交差点に9月24日開業する複合商業施設「GINZA PLACE(銀座プレイス)」に移転する。

 平井一夫ソニー社長はこの計画の発表に寄せて「今年、2016年は、ソニーにとって一つの節目となる年です。ソニーは創立70周年。そして、ソニーグループのショールームであるソニービルが開館50周年を迎える年です。この記念の年に、ソニービルをこれまでよりもより魅力のある“ソニーの新しい情報発信基地”として生まれ変わらせることを決断しました」などとメッセージを発表している。