富士フイルム、乳がん検査の精度向上に貢献 AI活用の画像処理技術開発

 

 富士フイルムは16日、人工知能(AI)を活用して、X線で撮影した患者の骨や筋肉などの構造を分析できる画像処理技術を新たに開発したと発表した。

 乳がん検査で、異なる角度から撮影して収集した乳房の画像データを3次元的に再構成する「トモシンセシス撮影」用ソフト「エクセレント」にこの技術を搭載し、7月1日に発売する。

 デジタルX線撮影装置「アミュレット イノバリティ」に対応させ、検査の精度を高め、早期発見につなげる。

 新技術により、ノイズを取り除いた乳がん診断画像の描出が可能。複数の画像を基に、乳腺や石灰化など、乳房の立体構造を高精度に認識できる。

 画像の情報量は従来比約4倍に増やし、高画質を保ちながら最大約4割の低線量化が期待される。

 乳がんをめぐっては、2次元の撮影画像で病変や乳腺構造を確認するマンモグラフィー検査が広く利用されている。

 しかし、病変や乳腺構造が重なって写っていると、視認しにくくなる課題があり、近年は、トモシンセシス撮影が普及し、検査の精度向上に貢献している。

 新技術は、18日まで東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催される「第24回日本乳癌(にゅうがん)学会学術総会併設展示会」でも発表される。