英EU離脱、日立株主から懸念の声相次ぐ 経営陣も反対姿勢強調
日立製作所が22日に都内で開催した株主総会で、英国の欧州連合(EU)離脱の是非を問う国民投票が23日に行われることを受け、株主から同社の事業への影響を懸念する声が相次いだ。北山隆一副社長は「EUに残留してほしいと強く願っている」と反対姿勢を表明。「仮に離脱となれば影響は大きい」と述べた。
日立は英国内でEU向けに鉄道車両の製造事業を手がけるほか、原子力発電所の建設も進めている。
英国のEU離脱をめぐる株主からの質問に対し、北山副社長は「安全で自由度が高く、透明性があるという国柄を前提に英国での事業に取り組んできた」と、離脱への反対姿勢を強調した。
そのうえで「仮に離脱となった場合は、影響の度合いを分析しながら、戦略を変更する必要があるか検討する」と述べた。
日立は英国で累計1000台超の鉄道車両を受注しており、事業規模は1兆円超になる。昨年9月には英北東部ニュートン・エイクリフに約126億円を投じ、鉄道車両の工場を建設するなど英国で事業を拡大してきた。
一方、総会で議長を務めた東原敏昭社長は「あらゆるものがインターネットでつながるIoT時代のイノベーションパートナーになる」と述べ、今後3年間で人工知能(AI)やIoT分野に注力することを強調した。
任期満了に伴う取締役計13人の選任については原案通り可決し、閉会した。
関連記事