コーヒーに合う和菓子を全国から“発掘”

 
プレゼンターと受賞者。(左から)全国和菓子協会専務理事の藪光生氏、オレンジページ取締役出版事業本部本部長編集主幹の杉森一広氏、豊島屋社長の久保田陽彦氏、一六本舗代表取締役の玉置泰氏、AGF社長の横山敬一氏、アナウンサーの渡辺真理さん

 ■「珈琲●和菓子アワード2016」グランプリは愛媛「一六タルト」

 味の素ゼネラルフーヅ(AGF)は“和菓子に合うコーヒー”「煎」を昨年9月に発表した。それに伴いコーヒーに合う和菓子を選ぶ「珈琲●和菓子アワード2016」の表彰式が、6月15日に東京・原宿の表参道ヒルズで開催された。全国の地方新聞社の協力により地元を代表する和菓子を選出、その中からウェブでの一般投票をもとに愛媛・一六本舗の「一六タルト」がグランプリを獲得した。また特別賞「オレンジページ賞」は「鳩サブレー」(神奈川・豊島屋)が受賞。AGFの横山敬一社長は挨拶の中で、「“珈琲と和菓子を愉しむ”という新しい食文化の創造」をテーマにした次のイベントとして、コーヒーを使用した和菓子コンテストを今秋開催すると発表した。

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 ■47都道府県の代表的和菓子から選出

 6月16日は和菓子の日。その前日に開催された「珈琲●和菓子アワード2016」はAGFが中心となり、地方新聞社の協力と全国和菓子協会の後援によって運営されている。「コーヒーと和菓子」は実はとてもよく合う! このことをもっと多くの人に知ってもらいたいと企画されたもので、今年が1回目。

 審査は、和菓子が持つ歴史的背景やストーリーの奥深さ、地域の文化や特産物などとの関係性の強さ、コーヒーとの味覚的な相性の良さの3点で評価して各都道府県から1品、計47品を選出し、その中からグランプリはAGFのウェブサイトでの一般投票、特別賞「オレンジページ賞」はオレンジページくらし予報モニターによりそれぞれ決定した。

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 ■グランプリ 「一六タルト」一六本舗(愛媛)

 ウェブ投票で総票数約4万1000票のうち、1万票を超えて1位を獲得した「一六タルト」は、四国特産のユズをあんに練り込み、ふわふわのスポンジで包んだ和菓子。江戸時代、長崎にポルトガル船が入港した際、松山藩主が海上警備に出向き、南蛮菓子タルトに出合ってその製法を松山に持ち帰ったのが始まりとされている。

 一六本舗代表取締役の玉置泰氏は「全国47のそれぞれ素晴らしいその地方を代表するお菓子の中から選ばれたのは喜びであるとともに驚き。これからもコーヒーとの相性をお客さまにアピールしていきたい」と受賞の喜びを語った。

 なお、「一六タルト」は日本ギフト大賞2016都道府県賞も受賞している。

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 ■特別賞「オレンジページ賞」 「鳩サブレー」豊島屋(神奈川)

 雑誌『オレンジページ』のくらし予報モニター192人が、全国から選出された和菓子を試食しながら、コーヒーと相性が良い「鳩サブレー」を特別賞に選んだ。明治27(1894)年に鎌倉で誕生した「鳩サブレー」は、初代店主が鎌倉八幡宮の鳩をモチーフに作り始めて以来、デザインは変わっていない。

 豊島屋社長の久保田陽彦氏は「皆さんに選んでいただいて光栄。鳩サブレーは明治に誕生して以来、和の心を持って作っているお菓子。今後もこの賞に恥じないように精進していきたい」と述べた。

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 □AGF「煎」と和菓子の取り組み

 ■コーヒーと和菓子のハーモニー 新たな食文化を創造

 今回「珈琲●和菓子アワード2016」が開催された背景には、「コーヒーと和菓子という単なる食べ合わせの提案だけでなく、『コーヒーには洋菓子』という既成概念を打ち破り新しい日本の食文化をつくる」(横山社長)という思いがある。また和菓子は地域に根ざしていることが多く、地域活性化・地域の食の盛り上げにもつなげたい意向だ。

 AGFでは「日本人に愛される日本人のためのコーヒー」の開発を続けてきた。日本の水に合う「JapaNeeds Coffee」(ジャパニーズコーヒー)を目指し、より日本人の味覚にマッチした味を追求してきた結果、昨年9月、日本人のためのコーヒー「煎」を発表。「煎」は「和菓子に合うコーヒー」をコンセプトにしている。

 ◆秋に和菓子コンテスト

 先月末、三重県で開催された伊勢志摩サミットでは、国際メディアセンターに「煎」を中心とした商品の無償提供を行い、好評を博した。今秋には和菓子職人による「煎」を使用した和菓子コンテストの開催が予定されている。AGFの「JapaNeeds Coffee」へのこだわりは今後も続いていく。

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