仕事帰りに、ちょっと一杯-。ビールやチューハイなどのアルコール飲料と、つまみの一品などを合わせて提供する「ちょい飲み」サービスが、外食チェーンを中心に広がりをみせている。格安な料金で、サービスを充実させる動きも強まっており、外食業界の新たな潮流として定着するのか注目されている。(藤谷茂樹)
牛皿+ビール
通勤帰りのサラリーマンなどが目立ち始めた牛丼チェーン・吉野家の東三国店(大阪市淀川区)。人気メニューは、牛丼の具を盛りつけた「牛皿」(並盛、330円)と生ビール(ジョッキ、350円)だ。
定番の牛皿だけでなく、ビールに合うメニューとして、鰹(かつお)ベースのだしでスライスした牛肉やタマネギ、絹ごし豆腐を煮た「牛すい」(350円)や、みそ仕立てのたれで牛すじ肉を煮込んだ「牛煮込み」(350円)、飲み終わり用の小ぶりな「〆(しめ)の牛丼」(300円)なども「吉呑み」として提案している。
その狙いを広報担当者は「利用は昼の比重が高く、夜の利用の活性化が課題だった」と説明する。