日本で苦戦するサムスン…次世代スマホ拡大の鍵は? 堤CEOに聞く

 
インタビューに応じるサムスン電子ジャパンの堤浩幸CEO

 サムスン電子ジャパン(東京)の堤浩幸最高経営責任者=CEO=(53)がインタビューに応じ、日本での販売戦略について語った。

 --スマートフォンの市場は伸び悩みが指摘されている

 「スマホがこのままなら市場は伸びないが、進化させた次世代の機種であれば確実に伸びていく。スマホで医療や観光の新しいサービスを受けられるような開発を続けることが重要だ」

 --新しいサービスのイメージは

 「サムスンのスマホを使った仮想現実(バーチャルリアリティー)で地方の観光地を紹介し、旅行代理店でPRする事例が出てきている。医療では遠隔診断も考えられる。国や地方自治体と協力し、活用を進めていくことが重要だ」

 --5月に発売した新型の「ギャラクシーS7edge」の販売状況は

 「ギャラクシーの販売は昨年を大幅に上回っており好調だ。東京で体験型のイベントを開催し手応えを感じている。今後、地方でもイベントを積極的に開催していく」

 --日本でサムスンは苦戦している

 「サムスンの市場シェアは約5%で、世界シェアに比べると低い。今までギャラクシーを本当に理解してもらえていなかったので、体験型のイベントを打ち出した。世界では画面の大型化が進み、日本でも緩やかに拡大している。サムスンの得意な大型のニーズは出てきている」