独ダイムラー、大型EVトラック初公開 2~3時間充電で最大200キロ走行 2020年の発売目指す

 
大型EVトラック「メルセデス・ベンツアーバンeトラック」を披露する独ダイムラーのベルンハルト取締役(中央)ら=27日、ドイツ・シュツットガルト市のダイムラー本社(会田聡撮影)

 【シュツットガルト(ドイツ)=会田聡】独ダイムラーは27日、本社を置くシュツットガルト市で、電気自動車(EV)の大型トラック「メルセデス・ベンツ アーバンeトラック」を初公開した。温室効果ガス削減や排気音のない静かさをアピールし、都市の運送業などで活用を期待する。2020年の発売を目指す。

 EVトラックはダイムラー傘下の三菱ふそうトラック・バスが小型車での実証実験を進めている。大型車は世界で初めてという。ダイムラーのベルンハルト取締役は「トラックの歴史はディーゼルエンジンの時代だったが、きょうから電動化を進める」と語った。

 アーバンeトラックは、2.5トンの高性能のリチウムイオン電池を搭載。充電は出力100キロワットの場合、2~3時間で完了し、最大200キロの走行距離を見込む。車両総重量は26トンで、同等サイズのディーゼル車に比べ、約700キロの増加に抑えた。

 ダイムラーは都市部での食料品輸送などの用途を想定している。三菱ふそうによると、小型EVトラックによる実証試験では、1万キロあたりで約1000ユーロ(約11万6千円)の費用削減効果があったという。

 トラックなど商用EVをめぐっては、米ベンチャーのテスラモーターズが17年に参入する方針を発表している。ベルンハルト取締役は「ダイムラーは商用車市場で強力な販売網を持つ。競争力は高い」と述べた。