VAIO、南米での販売拡大 アルゼンチンなど3カ国、9月から順次

 
VAIOが発売するノートパソコンの新商品「VAIOC15」=26日午後、東京都中央区

 ソニーのパソコン(PC)事業が独立したVAIO(バイオ、長野県安曇野市)は26日、米国とブラジルで展開している海外販売を9月から、アルゼンチン、チリ、ウルグアイの3カ国に順次拡大すると発表した。また、機能性よりもファッション性を重視した新製品PC「VAIO C15」4機種も8月5日から順次発売。販売エリアや商品の幅を広げ、増益を目指す。

 VAIOはブラジルで、同国PC大手のポジティーボ・インフォマティカとパートナー契約を結び、VAIOの商標をつけたPCの製造・販売を委託し、成功を収めている。

 ポジティーボとアルゼンチンの家電メーカー、BGHのジョイントベンチャーと協力し、ブラジルと同様のビジネスモデルを適用。アルゼンチンでは9月から、チリとウルグアイでは来年初めから販売を開始予定だ。

 「C15」はレーシングカーやビジネススーツなどからインスピレーションを得た異なるツートンカラーをそれぞれ採用。雑貨や服のように直感で選べるようにし、室内のインテリアにもなじみやすくなるよう配慮した。想定価格(税別)は量販店で9万4800円、ソニーの直営店「ソニーストア」では最低6万6800円。

 VAIOは2015年5月期には19億円の営業赤字だったが、16年5月期は法人向けPC、ロボットやウエアラブル端末などの受託製造サービス(EMS)が好調で、黒字転換を達成した。

 大田義実社長は26日の会見で、PC事業、EMSに次ぐ新たな成長事業について「具体的な内容を年内に発表したい」と説明。PC事業については、「経済状況や製造業界の動きに応じて、他社との統合や提携の可能性は十分にあるが、現状ではそういう話はない」とし、「単独で成長し、事業の幅を広げる方向性は変わらない」と述べた。