日産、新ガソリンエンジン来年投入 高馬力ながらディーゼル並みの燃費性能
日産が新エンジンを搭載する予定のインフィニティ「QX50」の2016年モデル(AP)
日産自動車が、高馬力ながらディーゼル車並みに燃費の良いガソリンエンジンを来年投入することが14日、分かった。海外向け高級車ブランド「インフィニティ」のスポーツ用多目的車(SUV)「QX50」に搭載する。10月にフランスで開かれる「パリモーターショー」で新技術を公開する。
開発したのは、走行状態によって気筒に入る混合気の圧縮比を変化させる「VCエンジン」。高速走行時などは気筒内の容積に対し、混合気を14分の1まで圧縮する。従来のガソリン車は最高10分の1程度だが、燃焼効率を上げて燃費を改善する。
一方、圧縮比を8分の1まで抑えることもできる。ターボ(過給器)を組み合わせて加速性能を上げつつ、高度に圧縮比を制御することで、異常燃焼(ノッキング)や振動を防ぐことを可能にした。
排気量は2リットルで、出力は270馬力になる見込み。燃費は従来の同サイズのガソリンエンジンから約3割改善し、「ディーゼル車並みの燃費効率がある」(関係者)。例えば、マツダのSUV「CX-5」は排気量2.2リットルのディーゼル車の燃費が1リットル当たり18.4キロと、ほぼ同サイズのガソリン車(16.4キロ)よりも約1割改善する。
日産はQX50を皮切りにVCエンジンの搭載を広げていく見込み。高級車を中心に搭載しているV型6気筒の「VQエンジン」の代わりに使い、環境性能と走りの両立をアピールする方針だ。
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