自動車各社、新モデルに独自技術 自動運転機能や安全性など強化
富士重工業が国内メーカーで初めて採用する歩行者保護のエアバッグ
国内外の自動車各社が、自動運転などの先進技術や、コストを抑えながら安全性や走行性能を高める独自技術を搭載した新型モデルを登場させる。ITやセンサーなどの進化が背景にあり、各社は多様化する顧客のニーズに対応し、商品の魅力をアピールしている。
富士重工業は、秋に発売する主力車「インプレッサ」の新モデルに国内メーカーで初めて、衝突時に歩行者を保護するエアバッグを搭載する。歩行者が頭部を強打しないよう車外のフロントガラス付近でエアバッグが膨らむ仕組みだ。
また車の骨格となる「車台」も新開発。強度を高めて走行時の揺れを減らし、衝突時の車内の安全性も高めた。
日産自動車は高速道路の同一車線で自動運転が可能なミニバン「セレナ」の新モデルを24日に投入する。渋滞時も車線を維持し、前方の車と一定の間隔を保って走行でき、事故防止やドライバーの疲労軽減につなげる。
こうした取り組みの背景には「自動ブレーキなどの普及が進み、顧客の安全性能への意識が高まっている」(業界関係者)ことがある。
メルセデス・ベンツ日本(東京都港区)も高速道路で方向指示器を出せば、自動で車線変更できる「Eクラス」の新モデルを7月に発売。自動運転機能を使用中に運転手が何らかの原因で意識を失った場合を想定し、一定時間ハンドルから両手を離すと警告音が鳴った上で、車線を維持しながら減速、停止する技術を世界で初採用した。
一方、走りの質を高める取り組みでは、マツダがハンドル操作とエンジン出力を連動させ、走行の安定性向上や揺れの大幅な低減につなげる技術を開発。主力の小型乗用車「アクセラ」の新モデルに搭載した。ソフトウエアの改良だけで済むため、「販売価格への影響を抑えられる」(担当者)のも利点だ。
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