川崎重工がシリコンバレーにIoT、AI拠点 国内の重工大手で初

 

 川崎重工業が10月に国内の重工大手で初めて、米国のシリコンバレーにIoT(モノのインターネット)や人工知能(AI)の拠点を設立することが17日、分かった。現地の優れた技術を持つベンチャー企業を発掘し、ガスタービンや鉄道車両、航空機、船舶などのビジネスに取り込む。相乗効果が期待できるベンチャー企業には出資を行い、新会社の設立も検討する。

 ガスタービンや鉄道車両など重工業の分野では、納品後の保守サービスとして、センサー技術を使って機器のさまざまな情報を収集・解析し、故障の予兆を察知するなど、IoT技術などの活用が進みつつある。

 川崎重工はIoTやAIを研究・開発する最先端の企業が集積するシリコンバレーに拠点を置き、日本から駐在員数人を派遣する。まずは提携先を見つけ、場合によっては出資し、共同で新サービスを開発する。

 また、自社工場の生産効率を高めるため、膨大なデータを処理できるベンチャー企業の発掘も急ぐ。

 川崎重工は各工場をインターネットでつないで情報を管理する基盤を確立。数年内に従来の400倍のデータを処理し、有効活用できる態勢の構築を目指す。