RVRなど三菱自の8車種燃費がカタログ値以下 国交省が修正指示、販売一時停止
カタログ値以下の燃費と測定された三菱自動車8車種のうち4車種。上段左から「RVR」「ミラージュ」、下段左から「パジェロ」「アイ・ミーブ」
国土交通省は30日、三菱自動車が生産・販売する軽自動車以外の9車種の燃費値を測定した結果、8車種でカタログ値から最大8.8%悪化したと発表した。国交省は修正を指示し、三菱自は対応のため対象車種の販売を一時停止する。燃費データ不正の軽の利用者と同様にガソリン代の差額など補償を行う。
三菱自の益子修会長兼社長は同日の記者会見で、「ご迷惑、ご心配をおかけし、改めて深くおわび申し上げます」と陳謝した。
燃費が悪化したのは「アウトランダー(ガソリン車)」を除く8車種。最も悪化したスポーツ用多目的車(SUV)「RVR」は1リットル当たり14.6キロと、カタログ値を1.4キロ下回った。
三菱自は対象車種の燃費データを机上計算で算出するなどの不正を認めているが、不正発覚後の社内の再測定で「カタログ値と大きな差はなかった」として販売を継続。国交省によると三菱自は再測定でも燃費値の前提になる走行データのうち都合の良い結果を抜き出していた。
三菱自は30日中に燃費値を再申請する方針だが、カタログや店頭表示の変更など準備が整うまで販売を停止する。再開には2、3週間かかる見込み。
また、利用者にはガソリン代の差額やエコカー減税の追加負担の補償として、3万~10万円の補償を実施する。主な指標の1充電当たりの走行距離に問題がなかった電気自動車(EV)「ミニキャブ・ミーブ バン」は除き、対象は7車種の計7万6474台。補償総額は最大70億円を見込むが、追加の特別損失は計上しない。
国交省は走行データを不正な方法で計測していたスズキの26車種も検証。いずれもカタログ値を上回っていた。
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