パナソニック乾電池、ギネス飛行挑戦 東海大チームと協力
パナソニックは26日、単3形の乾電池「エボルタ」を動力とした飛行機の実証実験を11月3日に滋賀県の琵琶湖で行い、有人飛行のギネス世界最長記録に挑戦すると発表した。東海大学の学生51人が参加する人力飛行機チームが機体の設計・製作から操縦まで担当。湖上を縦断し、10キロ以上の飛行を目指す。
機体は幅26.2メートル、高さ3.35メートル、長さ7.1メートル、重さ約77キロのプロペラ機。炭素繊維強化プラスチックや発泡スチロールなどの材料を使用し、パイロットを乗せた重さは約130キロとなる。使用するエボルタは500本前後になる見込み。
工学部動力機械工学科3年でチームリーダーの東海林聡史さん(21)は「やるからには必ず成功させたい」と張り切り、パイロットを務める工学部航空宇宙学科3年の鷹栖啓将さん(20)も「電力で飛行するのは新たな挑戦。全力を尽くして本番に臨みたい」と意気込みを語った。
パナソニックは、2008年に発売したエボルタのブランド強化策の一環として、エボルタを動力源としたロボットによる米グランドキャニオンの登頂や東京から京都までの「東海道五十三次」の踏破などを行っている。
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