パナがキッチン組み込み型のIH調理器9機種 性能アップ、音声での調理アシスト機能も

 
パナソニックが発売するIHクッキングヒーター=28日、東京都港区(宇野貴文撮影)

 パナソニックは28日、IH(電磁誘導加熱)クッキングヒーターの新製品「Wシリーズ」9機種を11月21日に発売すると発表した。熱伝導率が高く、従来製品より約40%の軽量化を実現したグリル皿を採用。グリルでの調理時間を短縮できる。月1万台を販売する計画だ。

 キッチンに組み込むビルトインタイプ。グリルでの自動調理メニューは「お急ぎ」「標準」「しっかり」の3コースから選べる。お急ぎコースでは、サンマ5尾の姿焼きの場合、調理時間は従来比12%減の約12分に短縮できる。

 また、ハンバーグやホットケーキなど焼き物の調理の際、温度や時間を自動設定し、食材を裏返すタイミングなどを音声で知らせる「アシスト機能」も搭載した。希望小売価格(税別、工事費別)は30万~43万5千円。

 日本電機工業会(JEMA)のまとめによると、ビルトインIHクッキングヒーターの総需要は平成23年の東日本大震災後の電力不足を受けて、平成22年度の73万5千台をピークに減少傾向が続いている。パナソニックは28年度以降は買換え需要の増加が期待できることから30年度には65万台に回復すると試算している。