「子供の成績が伸びる」うわさ広がり“学習机”商戦に異変

 
イトーキの学習机(左)と、学習道具用の収納ラック(右)。リビングで学習する子供に対応する商品も充実させる

 書棚やキャビネットが一体になった学習机を買わない世帯が増えてきた。子供部屋の机ではなくリビングルームのテーブルで勉強した方が成績が伸びる、との見方が広がってきたためだ。来春の新1年生向けの商戦が本格化してきた今秋、メーカー各社は、リビングにも置きやすい机や学習道具の収納ラックの品ぞろえを充実させている。

 「リビング学習」は、子供が部屋で1人で勉強するよりも集中力が増し、家族も教えやすいといった利点があるとされ、広がってきた。日本オフィス家具協会の調査によると、平成29年度の新入学児童で9月から来年4月までに机を購入する比率は、48・3%にとどまる見込みだ。

 このため、学習机大手のコイズミファニテック(大阪市西区)は今秋、机やワゴンキャビネット、書棚などを10パターンに組み替えられる「スタディアップデスク」シリーズ(13万1760円から)を発売した。同社商品部の林賀奈子さんは「組み替え次第で省スペース化できる。マンションが多い都市部などでの需要が見込める」と話す。

 くろがね工作所は昨年から机、ワゴンキャビネット、書棚などを別売りするシリーズ商品を投入した。リビングに置きやすいように、高さは標準より3~6センチ低い70センチの商品もそろえ、今秋からは高級木目調など種類も充実させた。

 イトーキは机以外の商品を充実させている。昨年発売した「収納お片付けラック」(3万3480円から)は、ランドセルや文具のほか鍵盤ハーモニカ、絵の具など学校用の道具一式を収納できる。

 収納ラックの昨年の販売実績は計画を20%上回った。同社パーソナル環境事業統括部の大林滋統括部長は「小学生の学習道具は意外に多い。今春は入学式後も販売は伸びた」と話す。