政府は国内で法令が未整備のため流通していない乳児用液体ミルクの「解禁」に向けた検討を始めた。本年度中に方針をまとめる。
成分は粉ミルクと同じだがお湯で溶かす必要がなく、育児の手間が省けるため男性の育児参加の後押しにもつながると期待される。封を切ればそのまま飲めるため、災害で断水したり、お湯を沸かせなくなったりしても使える利点がある。
液体ミルクは子連れで外出する際の携帯にも便利で、海外では広く普及している。内閣府の男女共同参画会議は諸外国と比べて家事や育児をする時間が短い男性の意識改革に向け専門調査会を設置。液体ミルク解禁に関しても議論する。
国内での製造自体は禁じられていないが、食品衛生法に基づく厚生労働省の省令は、粉ミルクの規格しか設けられていない。