鈴木会長「技術共有しないと生きていけない」 豊田社長「やらまいか精神で」
トヨタ・スズキ会見(3)トヨタとスズキによる業務提携の検討開始に関する発表会見は、トヨタの豊田章男社長とスズキの鈴木修会長が出席し、12日午後6時半から東京都文京区のトヨタ東京本社で開かれた。
--自動運転技術を持つIT企業など、自動車メーカー以外との提携も考えているのか
豊田社長「自動車産業は裾野が広く、私どもの判断や決断で多くのステークホルダー(利害関係者)が影響を受ける。なので、(両社で)こうした話し合いを始めると言うことを認知してもらい、前向きに話が進んでいくことを期待している。逆に言えば『どの分野でも(オープンだ)』と言えるのではないか」
--お互いの会社にどんな魅力を感じているか
豊田社長「2点ある。1つはスズキさんの『変化に対応する力』だ。今、世の中で予測できない大きな変化が起きている時代だ。予測の精度を上げるより、臨機応変に対応できる力を磨く方が大事だ。その点、スズキは非常に長けている。もう一つは『周囲を巻き込む力』だ。我々に求められているのは優れた車、技術を開発するだけでなく、未来のモビリティ社会作りが重要になってくる。その点で鈴木会長は、ご人徳もあって『巻き込む力』が大きい。そこを学ばせてもらいたい」
鈴木会長「自動車を取り巻く変化が著しい中で、私共が(技術を)共有しないと生きていけない。『共有したい』という考えを持っている。その点が今回の協議開始の契機になった」
--協議の枠組みやスケジュール感は
豊田社長「何せ先週からの話であり、稼働日で言えば2日くらいだ。そうした(枠組みなどの)ことも含めて、これからだ」
--それぞれ、お互いに何を期待しているか
鈴木会長「(激しい変化の中)このままでは(スズキの)良品廉価な車作りが行き詰まっちゃうのではないかという危機感を抱いている。そのお手伝いをしていただければと」
豊田社長「両社とも遠州が発祥の地で、自動織機が祖業だ。遠州の地には「やらまいか(やりましょう)」という精神が根付いている。厳しいグローバル競争を生き抜くと共に、革新的な技術が求められている今の時代、必要なのは、もっといい車作りに向けた『やらまいか精神』だ」
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