加熱式たばこ、BAT参入で競争本格化 非喫煙者に配慮、市場の成長期待
火を使わない「加熱式たばこ」市場にたばこメーカーの注目が集まっている。先行する2社に続き、国内3位の英ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BAT)も新製品での日本参入を発表した。受動喫煙の健康リスクが認知される中、非喫煙者に配慮できる製品として各社は成長を期待している。
BATの新製品「グロー」は専用たばこを加熱して発生する蒸気を吸う形式。12月に仙台市内で先行販売し、供給体制や市場反応を踏まえた上で早期に全国展開する。機器を含むスターターキットは8000円、専用たばこは3種類、各20本入りで420円。
BATジャパンのロベルタ・パラツェッティ社長は「日本ではまだ新型たばこは浸透していない。最善の選択肢を供給したい」と話す。同社の推計では国内喫煙者の4%が新型たばこへ移行しており、2020年には16年比で7、8倍の市場成長が見込まれるという。
火を使わずにたばこの葉を加熱し、蒸気を吸引する新型たばこは昨年9月、国内2位のフィリップモリスジャパンが「アイコス」(キットは9980円、専用たばこは4種類、各20本入りで460円)を発売したことで需要が顕在化した。
今年9月現在でキット販売数は累計200万個を突破、この分野の市場シェアは推計5.2%に達した。受動喫煙がなく、臭いが少ない新型への人気について「喫煙者は清潔さに敏感で周囲に気遣いをしている。そうしたニーズに合うためではないか」(同社広報)と分析する。
日本たばこ産業(JT)も3月に「プルーム・テック」(スターターキットは4000円、たばこカプセルは3種類、各5本入りで460円)を投入した。店頭販売は福岡市限定だが、発売5日間で当初計画の5カ月分の予約が集まった。インターネットの直販サイトでの予約販売にも15日間で10万件の申し込みがあったという。
同社は製造ラインを発売当初の4倍に増強。来年の早期にさらに生産能力を高め、大都市圏での販売に踏み切る方針だ。
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