クラウドワークス「WoW!me」 個人の特技生かし仕事請け負い
インターネット上で仕事のマッチングサービスを手掛けるクラウドワークスは、個人が趣味や特技、経験などのスキルを元にして仕事を請け負うCtoC(個人間取引)のクラウドサービス「WoW!me(ワオミー)」を本格稼働させた。数年後には同社の主力事業であるBtoC(企業対消費者取引)のクラウドサービス「クラウドワークス」と並ぶ2大事業に成長させる。
ワオミーは、個人のつくった作品やスキル、アイデアなどをサービスとして見立て、価格を付けて出品。必要とする個人が購入する。
例えば、保育士の経験がある人の場合、「子育ての相談ができる」として相談料2000円で出品すると、必要とする人がサービスを購入する。購入者は価格の3%のシステム利用料が課せられるが、出品者は当面販売手数料を無料とする。他に旅行プラン作成、ブログの記事作成代行、占いなど、多様な個々人の得意分野を生かして収入を得る機会を創出する。
基本的な事業コンセプトはクラウドワークスと変わらない。しかし同サービスは企業が主体で「ソフトウエアを開発してほしい」「ビジネス文書を翻訳してほしい」など、高度な技能や資格を有する仕事の発注が多く、活用できる人が限られている。一方、ワオミーは趣味や特技など個人でも手掛けやすいことで、利用者の裾野を広げられると見込んでいる。
10月から事前登録を受け付け、すでに登録ユーザー数は6000人に迫り、出品件数も2000件を超えている。
成田修造副社長はワオミーについて「2020年をめどにクラウドワークスと並ぶ事業に成長させ、CtoC分野のクラウドソーシングサービスで業界ナンバーワンになる」と目標を語っている。
クラウドワークスは12年3月にサービスを開始し、日本最大級のクラウドソーシングとして、登録ユーザー109万人、クライアントは上場企業14万社のほか、行政関連団体にも活用されている。
関連記事