トヨタとスズキが業務提携覚書 29年3月期、トヨタは円安で利益1500億円上振れへ上方修正

 
記者会見するスズキの原山保人副会長=6日午後、東京都千代田区

 トヨタ自動車とスズキは6日、業務提携の検討を開始する覚書を締結したと発表した。環境や安全、情報技術など具体的分野を絞り込み、協業を探る。今後はさらに、株の持ち合いなどによる資本提携の協議に入る可能性がある。

 提携を検討する分野は、電気自動車(EV)や燃料電池車の環境技術、自動運転などの安全技術、IT、商品の補完を挙げた。

 スズキの原山保人副会長は同日の決算記者会見で「加速する先進技術開発で、われわれの経営資源では遅れを感じざるを得ない」と指摘。提携を通じてトヨタの技術を取り込みたい考えを示した。

 両社の資本提携の可能性について、トヨタの早川茂専務役員は同日の決算会見で「昨年10月に両社トップが、ゆっくりと考えると申し上げた」と述べ、スズキの原山副会長も「ゆっくり考える」と答えた。

 トヨタは6日、平成29年3月期の連結業績予想を上方修正し、本業のもうけを示す営業利益が前年比35.2%減の1兆8500億円になると発表した。従来予想は1兆7千億円。昨年11月の米大統領選後に円安が進んだことが利益を1500億円押し上げる。

 売上高は6.7%減の26兆5千億円、最終利益は26.5%減の1兆7千億円。28年4~12月期連結決算は売上高が前年同期比6.0%減の20兆1547億円、営業利益が32.5%減の1兆5554億円、最終利益は24.0%減の1兆4327億円と減収減益だった。