シャープ3年ぶり黒字予想 3月期連結 株価、鴻海傘下で3倍に
経営再建中のシャープは17日、2017年3月期連結決算の業績予想を上方修正し、営業利益が従来の373億円から474億円に、最終損益の赤字額が372億円から271億円に改善する見通しだと発表した。原材料の調達価格が低下し、売上原価が減少するため。
シャープの株価は台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業の傘下に入った昨年8月以降、上昇基調が続き、3倍以上に値上がりしている。17日の東京株式市場でも業績修正が好感され、前日比9円高の331円で取引を終えた。
経常損益も2億円の赤字から99億円の黒字に改善し、14年3月期以来、3年ぶりに黒字転換する見通し。売上高は前期比16.7%減の2兆500億円とする従来予想を据え置いた。シャープは3日に17年3月期の業績予想を上方修正したばかりだった。
業績悪化の一因となってきた太陽光パネル事業で、原材料となるポリシリコンの購入契約に関し、調達先との間で契約条件を変更したとみられる。ポリシリコンの市場価格が低下する中、割高な購入契約を長期で結んでいたため、差額を損失として計上していた。
シャープの株価は、液晶パネル事業の不振による業績悪化で低迷が続き、昨年8月1日には一時87円まで下落した。
しかし鴻海による出資が完了した同8月12日に100円台を回復。戴正呉社長が就任し、矢継ぎ早に経営改善策を打ち出して以降は上昇基調が定着した。欧州テレビ市場への再参入など業績改善に向けた取り組みが評価され、今年1月5日に300円台を回復した。
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