ソフトバンク、全社員に「プレ金」軍資金を1万円 毎月2年間支給、自己投資でも飲み代でもOK

 
全社員に1万円の「スマート&ファン支援金」の支給を表明するソフトバンクの宮内謙社長(右)=21日、東京都千代田区

 ソフトバンクの宮内謙社長は21日、月末の金曜日に早い時間に退社する「プレミアムフライデー(プレ金)」の“軍資金”として、全社員約1万8千人に各1万円を支給する考えを明らかにした。同日開かれたプレミアムフライデーに賛同する企業の事前PRイベントで、宮内社長は「1万円を使ってプレミアムフライデーに勉強をしても飲みに行っても良い」と支給の目的を説明した。

 ソフトバンクは人工知能(AI)や情報技術(IT)を駆使し、社員の生産性向上を図る働き方改革を進めており、1万円の支援金もその一環。4月以降、2019年3月までの23カ月間、毎月1万円を支給する。また、社員が勤務時間を設定できる「フレックスタイム制」の拡充も4月から実施する。

 これまでは午前10時~午後4時を勤務の必要がある「コアタイム」としていたが、自身の業務の状況に応じて午前7時~午後10時の間で始業と終業を自由に決められるようにする。宮内社長は「AIやITの進化を職場に適用させると大きな革命が起こる。社内で色々な改革を進める」と述べた。

 一方、ヤフーの取締役も兼務している宮内社長は、消費拡大に関連して、ネット商店街方式のヤフーの通販サイト「ヤフーショッピング」で、プレミアムフライデーに合わせてポイント拡充策の導入を検討する考えも示した。