東芝、容量2倍のフラッシュメモリーをサンプル出荷 首位サムスンに対抗

 
東芝本社ビル=17日午後、東京都港区(本社チャーターヘリから、桐原正道撮影)

 東芝は22日、記憶用半導体「NAND型フラッシュメモリー」で、従来品の2倍となる512ギガ(1ギガは10億)ビットの情報を記憶できる製品を開発、2月上旬にサンプル出荷を始めたと発表した。大量の情報を扱うデータセンターなどの用途を開拓する。東芝の同半導体の世界シェアは2位。世界首位で、開発でも競い合う韓国サムスン電子などに対抗する。

 フラッシュメモリーは、半導体素子を積み重ねて容量を増やした3次元構造が主流となっている。東芝が開発したのは素子を64層重ねた最新の製品で、1月から記憶容量が256ギガビットの製品を量産しているが、回路などを見直すことで512ギガビットとさらに大容量化。単位面積当たりの記憶容量も従来製品に比べ1.2倍に高まった。

 東芝の調べによると、512ギガビットの製品をサンプル供給するのは世界初という。量産は今年後半に始める。

 4月からは、これを16段重ね、業界最大となる1テラ(1テラは1兆)ビットの容量を実現した製品もサンプル出荷する計画だ。

 64層の3次元フラッシュメモリーは、サムスン電子も東芝とほぼ同時に量産を始めた。また、韓国のSKハイニックスは、今年後半から72層の製品を量産する計画で、開発競争が激しさを増している。