DeNA、情報サイト再開は「白紙」 画像最大74万件に著作権侵害の疑い

 
記者会見で質問に答えるDeNAの南場智子会長(右)と守安功社長=13日午後、東京都渋谷区

 IT大手のディー・エヌ・エー(DeNA)は13日、医療関連などの情報まとめ(キュレーション)サイトで不適切な運営が発覚し、休止に追い込まれた問題で、昨年12月からの第三者委員会による調査報告書を発表した。掲載した画像のうち最大で74万7643件に複製権を含む著作権侵害の疑いがあることを明らかにした。同日付で代表取締役に復帰した創業者の南場智子会長は同サイト事業の再開について「全くめどが立っていない。白紙です」と述べた。

 DeNAは問題の責任を取り、守安功社長の月額報酬の減額幅を昨年12月発表時点の30%から50%に拡大することを決定。同事業を統括していた村田マリ氏はDeNAの執行役員を辞任する。

 記者会見の冒頭、守安社長は「多数の皆さまにご迷惑ご心配をおかけしたことを、改めて深くおわび申し上げる」と陳謝した上で、「キュレーション事業の理解や定義があいまいで、利用者への本質的な価値が優先されていなかった」と述べた。南場会長は、コンプライアンスの徹底に向けて「事業推進側とは独立で厳しい意見が言える人材を配置する」と表明した。

 調査報告書によると、医療・健康情報サイト「WELQ(ウェルク)」で、薬機法など法令違反の可能性がある記事が10本作成されていた。また、全体で37万本超の掲載記事のうち、盗用など著作権侵害の疑いのある記事は最大5.6%あったと推計。不正が記事2万本程度に広がっていた可能性も判明した。

 第三者委の委員長を務めた名取勝也弁護士は「キュレーション事業がどのような価値を、どういう相手に提供したいのかが見えにくく、利用者に慎重な配慮が足りていなかったのは反省すべきだ」と断罪した。