ゴーン会長「競争力の向上を図る」 ルノー、三菱自との連合強化へ
日産株主総会詳報(1)日産自動車は27日、横浜市内で定時株主総会を開いた。カルロス・ゴーン会長は資本業務提携する仏ルノー、三菱自動車との3社連合(アライアンス)を強化する意向を示し、「スケールメリットを生かし、競争力の向上を図る」と述べた。日産は平成29年3月期連結決算で最終利益が過去最高を更新。ゴーン会長は総会で、好調な業績を反映して自身の報酬が10億9800万円に達したことも明らかにした。
総会には過去最多となる2250人が出席。壇上であいさつに立ったゴーン会長は今年4月に、兼務していた最高経営責任者(CEO)と社長を退任し、共同CEOだった西川広人氏が社長に就任した人事に触れた。
ゴーン会長「アライアンスに注力することにした。うれしくもあり悲しい決断だったが、正しい方向に動いていればこそだ。日産には優秀な幹部がそろっている。今後、日産、パートナー各社がアライアンスで力を発揮できるようにしたい。昨年、三菱自動車が3番目のメンバーに加わり、ASEAN(東南アジア諸国連合)での存在感が高まった。アライアンスによるスケールメリットを生かし、競争力の向上を図る。2018年は55億ユーロ(約6875億円)のシナジー効果を目指す。小型商用車事業で販売を拡大するほか、自動車の電動化を主導し、環境規制への対応も強化する。アライアンスは各市場のあらゆる分野を強化する。自己満足に酔っている場合ではない」
続いて、西川社長が事業報告を行った。北米や中国を中心に販売を伸ばし、29年3月期連結決算の最終利益が前期比26.7%増の6634億円となり、過去最高を更新したことなどを説明。高速道路の1車線内で自動運転する「プロパイロット」機能を搭載した電気自動車「リーフ」を投入するなどの戦略も明らかにしたほか、経営者の育成についてもビジョンを語った。
西川社長「4月以降、マネジメント(経営)で留意していることがある。日産の強みである多様性を生かしたい。国際企業として、日本人以外のリーダーが活躍できるようにする。また、日本人の存在感も増していきたい。日本人の中から、ゴーン会長のような次世代のリーダーを育てたい。時間を十分に使って取り組んでいく」
その後、ゴーン会長が再び壇上に。総会で恒例となっている役員報酬の金額の発表に移った。
ゴーン会長「日産の報酬は、優秀な経営陣ををつなぎとめるように設定している。グローバル企業各社は人材獲得競争を繰り広げており、最強かつ有能な指導者をそろえる必要がある。
役員報酬については、世界的なコンサルティング会社のタワーズワトソンの厳正なベンチマーク分析を反映している。2016年度の役員報酬は総額19億5千万円。私の報酬は10億9800万円だった」
ゴーン会長の報酬が10億円を超えるのは3年連続。開示を始めた22年3月期以来過去最高を更新した。
■詳報(2完)「ルノーの完全子会社化は?」にゴーン会長「何を根拠に…」 に続く
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