(2)「携帯電話調べた」「配慮があだに」元社長辞任の経緯に戻る
《約30分にわたり間塚会長が野副氏問題を説明したあと、今度は小倉正道常勤監査役が監査役会としての立場から説明》
小倉氏「監査役会としては、(会社は)極めて重大なリスクが発生した場合、それが顕在化する前に対処するものと考えている。株主の皆さまもこの点を理解していただきたい。野副氏の辞任のプロセスについては不正な行為がなかったと判断している。当初、辞任理由を病気としたが、混乱を避けるためにやむ得ないと判断した。その後、理由を変更し、株主の皆さまにご迷惑をかけ、心配をかけたことを遺憾に思っております」
《山本社長が説明の終了を告げ、野副氏が求める外部調査委員会の設置についての見解を述べる》
山本氏「先ほど間塚会長から説明があった通り、いずれも裁判で結果が出ている。このため、外部調査委員会は今後も設置しない。むしろ、コーポレートガバナンス(企業の統治)が機能した結果が野副氏の辞任だと考えている。(取締役は退任するが相談役を続ける)秋草直之氏については経験、識見、人脈は会社の財産だ。相談役として十分貢献している」
《総会のスタートから1時間半近くが経過。ようやく議案説明に入り、質疑応答が始まった。1人目の株主が質問》