富士通の株主総会会場に入る株主ら=横浜市港北区の新横浜プリンスホテル(村山雅弥撮影)【拡大】
(1)「野副氏の一方的言い分ばかり」“お家騒動”で釈明に戻る
《間塚氏が、野副氏辞任への対応について説明を始める》
間塚氏「株主の皆様のなかには、もしかしたら野副氏の言い分が本当ではないかと心配された方もいると思う。野副氏の言い分の根幹は自分はだまされ、虚偽の事実を信じ込まされて辞任させられたということです。しかし、(野副氏から裁判所に出されていた)代表取締役の地位保全の申し立ては、第1審、第2審ともに当社の主張が認められて勝訴した。ありがとうございます」
「次に、辞任の経緯を説明します。昨年2月、野副氏はあるファンドをニフティの売却案件に関与させようとしました。ファンドにはいろいろとよくない風評があり、表に出ている取引先についても上場廃止や破産など不可解なことが多くあった。証券会社などから、『反社会的勢力との関係が疑われるとの指摘』や『このファンドが関与するなら自分たちは関与できない』との話があり、野副氏に『ニフティ案件からファンドを外した方がいい』と注意し、野副氏も外すと明言した」
「その後、ファンドを外したとのことだったが、裏に隠れているだけとの報告があった。野副氏に貸与している会社の携帯電話を調べると、ファンド代表者と相変わらず頻繁に連絡をとっていることがわかった。複数の調査会社に調査してもらったところ、ファンドは反社会的勢力とのつながりが疑われるなど、好ましくない結果があった」